遡ること15世紀、油彩画の技術はファン・アイク兄弟により集大成され現在に至ります。
基底材(支持体)板、キャンバス、紙などに地塗層を施し、絵具層を重ねるのが基本ですが、近年の研究によりチューブ入り油絵具が市販され、多様な表現が出来るようになりました。
また、パソコン、カメラなどの撮影の進歩で表現方法(出力したものを加工したり)が広がる中、どんな選択がその人に適しているかと言う判断も大切になっています。

画材について

以前はニュートン(W&N)、ルフラン、ターレンスなど海外の絵具メーカーのものが良いとされていました。確かにBLOCKX(ベルギーメーカー)、SENNELIER(フランスメーカー)の絵具は入手困難で高価ですが、今も優れた絵具を出しています。しかし現在、国内メーカーも劣らず優れた絵具を販売しています。
筆についてもラファエル(フランスメーカー)のセーブル筆が描きやすく種類も多く、国内メーカーの筆と共に選ぶ事が出来ます。
初めて油絵を描く方は、エメラルドグリーン、プルシャンブルー、ジンクホワイト、チント系の絵具は避けながら、ご自分の好きな画材を選らんで頂ければ良いと思います。次第に使いやすい画材が分かる様になり限定されて行きます。

画材にかかる費用

油彩画 - 約35,000円前後
油絵具
20,000円

【基本色】

シルバーホワイトチタニウムホワイトカドミウムイエロー
イエローオーカーバーミリオンカドミウムレッドバーントシェナー
バーントアンバーバーントシェナーローアンバー
コバルトバイオレットコバルトブルーウルトラマリンセルリアンブルー
テールベルトビリシャンコバルトグリーンピーチブラック
アイボリーブラック

【その他の用意したい色】

レッドオーカー(ルフラン)コバルトターコイズライト(W&N)
カドミウムグリーンペール(W&N)カドミウムイエローペール
カドミウムレッドパープル

【避けて欲しい色】

エメラルドグリーン-毒性が強く、不安定な色
プルシャンブルー-他の色を喰ってしまい、混色に弱い
チントと付く色-疑似色で染料系の顔料を使用した色
画用液
4,000円
テレピン油(揮発性溶き油)、リンシードオイル・スタンドオイル(不揮発性溶き油)
(筆洗油-油絵具の付いた筆は石鹸で良く洗うのが良い)
パレット
500円
F4サイズ位のペーパーパレットが便利

5,000円
豚毛(12、8、6号程の平筆)、刷毛(25㎜位の豚毛)
ナイロン毛の水彩画用の細筆(1、0、00号) 他に各自使い易そうな筆
ペインティング
ナイフ

2,000円
使いやすい物
地塗り材 アクリルジェッソ(白)、胡粉
キャンバス 水性地塗りのキャンバス
水彩画 - 約15,000円前後
水彩絵具
7,500円
ホルベインガッシュ(不透明水彩)5号24色Dセット
他、高価なものでシュミンケハーフパン36色セット(26,040円)は発色が良く使い易い
アルミパレット
1,260円
20仕切り
水彩筆
3,000円
平、丸筆 4~5本
刷毛
600円
平刷毛
木製パネル
500円
水張りテープ
水彩用紙 アルシュ、ワトソンなどの中目、細目の白い水彩紙が描き易い